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2009.05.29 (Fri)

月刊 はと胸クルッポー



寝る、起きる、落ちる。




それが、僕の全てだ。















多くの同年代の自殺者がそうであるように、僕が高校の中庭を自らの血で染め上げてやろうと思った、その最たる要因がクラスメイト達のいじめだ。




ただ、僕の場合は他のそれと要因こそは同じでも、その本質は全くもって異なる。




というのも、僕の自殺はいじめの辛さや苦しみの延長線上にあるのではなく、




ただ単に、学校の連中のあまりのアホさと、そのアホな学校の連中がのうのうと生きていける世の中にほとほと嫌気がさして、




そして、その不満を一人歩きさせてたら、いつの間にかに自殺に辿り着いてしまっただけなのだ。








どういう訳か、うちのクラスメイトは絶望的にアホなやつばかりだった。




上履きではなくて下駄箱を隠すし、椅子の上には画びょうではなくてアポロチョコを置く。




机の上なんかは花が置かれ過ぎて観光スポットみたいになってしまって、放課後になるとアホカップルがそれを愛でにきたりしている。




あと、メガネをかけているから、という理由だけで僕のあだ名は『甚六さん』になった。チョイスが悲しい。




クラスの大半、というより、学校の大半がこういう連中で構成されているため、マトモな人間である僕が異端者となって迫害を受けるようになるのは、至って自然なことだったのだろう。




まぁ、簡単なことだ。




僕の学校の連中が特殊過ぎるというのもあるが、基本的に、自分以外の人間は頭の中がウエハースみたいにサックサクなのだ。




どいつもこいつも、アホなのだ。




そんな奴らが社会に飛び立って、世界を回すのだ。




そう考えると、全てがアホらしくなってきた。




僕は、学校に幻滅し、社会に絶望し、世界に見切りをつけた。









そして、僕は、屋上から飛び降りた。











それから、一体どれ程の時間が流れたのだろう。




一ヶ月かもしれないし、一年かもしれないし、ひょっとしたら十年以上も経っているかもしれない。







僕はまだ、落ちている。







何も、うちの学校が地球からはみ出しでしまうレベルの超高層建築物であるという訳ではない。




もしそうだとしたら、高学年の制服が宇宙服に指定されるだろうし、給食も宇宙食になるだろうし、飛行機どころか月の公転も妨げることになりかねないし、防災訓練が物凄く時間がかかる。







原因はさっぱり分からないが、何かしらの次元の歪みが発生してしまい、僕は文字通りに転落し続ける人生を歩むことになってしまったようだ。




いや、転落という表現も正しくは無いだろう。




転ぶために必要な地面も、もう僕にとっては蜃気楼のような幻影になってしまったのだから。








時間の流れが止まってしまっていることにも、すぐに気付いた。




いつまで経っても5月のけだるい昼間の空のままだ、というのもあるが、本当の理由は単純に僕が腕時計を付ける習慣があったからだ。




時計は、13:25、と表示したまま止まってしまっている。




これがGショックだったら、落ちた後もちゃんと使えるのかもしれないが、時間が止まってしまってはGショックだろうが何だろうが使えないことに変わりはない。




何故こうなったかはわからないが、おそらく、屋上から地面にぶつかるまでの刹那、それが何らかの力で切り取られて、僕だけが時間の外側に放り出されてしまったのだろう。




ご丁寧なことに、僕の体内の時間の流れまでもがストップされたのか、腹が減ったり便意を催すなどの生理現象も全く起きなくなった。




その為、落下中に餓死するという世にも奇妙な死に方をすることも出来なくなった。










かくして、僕は今日も落ちている。




人生も振り返りすぎて、最近では、人生を振り返るという人生を振り返るという、袋小路にはまってしまっている。




地面は相変わらず僕と一定の距離を保っているし、屋上もまた然りだ。




世界はあの日から夜を忘れてしまっているし、何より、僕を忘れてしまっている。






僕は、このまま永遠に落ち続けるのだろうか?




僕は、死ぬことさえも出来なくなってしまったのだろうか?




わからない。




わからない。




わからない。




わからない。




わからない。




わからない。




わからない。




わからない・・・。
















そんな僕に、唯一わかること。






それは





















この話は、落ちているくせに、全くオチていないということだ。
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