2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2009.08.11 (Tue)

口裂け女にとってはどんなカツも一口カツなんだ



なんで僕は命を狙われているのだろう?



講義中、僕はそのことだけをずっと考えている。






今朝、起きたらいつのまにか目覚まし時計が小ぶりの時限爆弾になっていて、残すところあと20秒だった。



赤い線と青い線のどっちを切ろうか迷ったけど、ハサミが手元に無かったので「こちら側のどこからでも切れます」と書かれていた赤い線の方を切った。



幸いにもそれは正解だったようで時限爆弾は解除された。優しいのかそうでないのかよく分からない。



台所に向かうといつものように器材が弄られていた。



まな板が置いてあったとこには剣山が置かれていて、まな板は今にも崩れそうなジェンガの下に敷かれていた。



スポンジも消えていて探したら起動中のミキサーの中にあった。



ぐつぐつと煮えたぎった鍋の中には僕の定期入れが入っていた。



僕の家は台所とリビングをドアで隔てている。



高校の教室であるような横にスライドするタイプのやつだ。



中には黒板消しを教室のドアに挟んで入ってきた先生にイタズラするということをやった人もいるかもしれない。



うちはそれが中華鍋だった。



包丁でないだけましなのかもしれない。



トースターに食パンをセットする。



うちのトースターは変わっていて、タイマー制ではなくてトースターに付属の剣を刺していって当たりになるまでパンが出ないという黒ひげ危機一髪制だ。



当たりを見つけるのが早すぎるとパンは焼けないし、逆に遅すぎるとパンが焦げてしまうというハイリスクノーリターンのシステムだ。



しかし、これも何者かの手によって細工を施されていた。



そう、トースターの穴が全て鍵穴になっていたのだ。



他のと違って直接ダメージは喰らわないが一番腹が立った。



こんな時にマザー2のちょっとカギマシンがあればどんなに便利なことだろう。



仕方ないので僕はパンを諦めてバターだけ食べた。



でも途中で、僕の命を狙ってる者はこうやってバターだけを食べさせて動物性油脂を大量に摂取させて動脈硬化を促し、やがては心筋梗塞に陥らせて僕を殺そうとしているんじゃないかということに気付いたので食べるのをやめた。



味気ない朝食を済ませ、歯を磨くために洗面台に行くと歯ブラシの毛が全て鉄になっていた。



仕方ないので僕は歯を磨くことを諦めて歯磨き粉だけ塗った。



ふと時計を見ると10時を回っていた。



今日は2限から授業があるのでそろそろ家を出なければならない。



パジャマからパーカーとジーンズに着替えて、念のため通販で買った防弾チョッキ、剣道の銅、マウスピース、肩パット、金魚鉢を装着して外に出た。



毎日こんな格好で出歩いているので、最近巷では僕は鉄壁男という妖怪として噂になっているみたいで



なんでも、僕に出会った時はポマードと三回唱えながら僕をドリルで貫けば助かると言われているそうだ。



命を守るために始めたこのフォームが、さらに僕の命を危機にさらすという皮肉な結果に繋がってしまったわけだ。



家から大学までの片道20分。



この間にも僕は何者かによって命を狙われ続けていた。



工事現場ではちょうどよくパールのようなものが落ちてきたり



自動販売機ではおつりの受け取り口がシュレッダーになっていたり



横断歩道では白い線がアミダみたいになっていて、しかも向こう側はどこを選んでも僕のいるところに辿り着くせいでランニング中のレスリング部員が全員こっちにきたりした。



辛うじて大学に着いた僕。



それでもまだ油断はできない。



守衛所のおっさんに意味もなく撃ち殺されるかもしれない。



僕の学食だけたっぷりと毒が入っているかもしれない。



カードリーダーに学生証を通した途端に爆発するかもしれない。



僕は用心をして講義に臨んだ。






なんで僕は命を狙われているんだろう?



講義中、僕はそのことだけをずっと考えている。










「・・・おっす」



・・・ん?ああ・・・お前か・・・。



「プリントとか配られた?」



・・・いや、特に・・・。



「そっか」



・・・・。



「・・・なんか最近元気ないな、お前。見た目も変だし」



・・・ちょっとな・・・。



「なんだよ?なんかあったんなら話してみろよ」



・・・実はな・・・・・・・・・・・。



「・・・ええ!?命を狙われてる!?」



シー!声がでかいって・・・。



「え?うそ・・・なんで?」



さあ・・・・。



「そっか・・・だからお前、最近そんなんなんだ・・・」



ああ・・・。



「つらいな・・・俺に出来ることがあったら何でも言ってくれよ!(バンッ)」









そいつに肩を叩かれた時、わずかな違和感を感じた。



違和感はすぐに激痛へと変化し、僕の全身に走った。









な、なんでお前が・・・。



「・・・・・・」



ぜ、全部お前だったのか・・・?



「・・・・ああ」



ど、どうして・・・俺を・・・・。



「・・・・・・この前昼飯時に学内のコンビニでお前は緑のたぬき、俺はどん兵衛天ぷらそばを選んだことを憶えているか・・・?」



・・・え?



「コンビニ内でお湯を入れようとしたら運が悪くてお湯が切れてて、俺たちはそれぞれのカップそばを持ったまま立ち尽くしていた・・・」



・・・・・。



「俺たちは話し合った末、ジャンケンで負けた方が給湯室まで行ってお湯を入れてくることになった・・・・・・俺はグーを出して勝負に勝った・・・」



・・・・・。



「お前は給湯室に行ってお湯を入れてくることになった・・・コンビニ前のラウンジから給湯室まで片道約2分・・・」



・・・・・。



「・・・カップそばを慎重に運んでくることを計算に入れたらお前が戻ってくる頃にはちょうど食べごろになってる計算だった・・・」



・・・・・。



「約6分後、お前は戻って来た・・・ほっかほかのカップそばを両手に持ってな・・・」



・・・・・。



「俺はお前からどん兵衛天ぷらそばを受け取り、早速食べようとして取れかけの蓋を取った・・・中には既に天ぷらが入っていて少しふやけていた・・・」



・・・・・・。



「・・・・俺は・・・・俺は後乗せサクサクが好きなんだよ!!死ねっ!!」








ええー!?
スポンサーサイト
15:11  |  色々  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://123riku.blog18.fc2.com/tb.php/535-215ec486

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。