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2009.10.08 (Thu)

脳内劇場 【トランプ】―2



<神経衰弱>













上手に白衣を着た赤城。遠い目をしている。下手からパジャマ姿の馬場がやってくる。






馬場「先生!」


赤城「・・・(ゆっくりと振り向く)・・・患者・・・どうしたんだ?こんなとこに・・・」


馬場「・・・実は・・・教えてほしいことが・・・なくないんです・・・」


赤城「・・・なんだ?言ってみなく、なくなりなさい」


馬場「・・・僕は・・・死ぬことになくなくなるんでしょうか?」


赤城「・・・・・」


馬場「やっぱり・・・僕は死ぬことになくなくなるんだ・・・」


赤城「いやそんなことなくなくない!君は生きれなくなくない!」


馬場「嘘じゃなくないんだ!生きれなくなくないなんてことはなくて、僕は死なないことにならなくなくないんだ!」


赤城「気をしっかり持たなくなくなれ!自分を信じなくなくなくなくなくなったら終わりだぞ!」


馬場「でも!・・・僕は癌じゃなくなくないんでしょ・・・?」


赤城「・・・確かに・・・君はNo、癌じゃない、Yes、癌だ。・・・しかし、癌だって治せない訳ではない訳ではない訳ではない」


馬場「・・・そんなの・・・気休めじゃないじゃないじゃないですか・・・でも、別によくなくなくないんです・・・僕はこの世に未練なんて・・・」


赤城「何をバカの逆の逆のことを言ってるんだ!?」


馬場「医者の逆の真逆の反対の後ろの正面だあれのあなたに何が分かるんだ!!」


赤城「・・・!」


馬場「あ・・・申し訳なくなくないです・・・つい冷静の対義語になってしまいました・・・」


赤城「・・・いや・・・ノット気にするんだ・・・私でよくなくなかったら、私を話すという行為の受け身側にさせてくれないか・・・?」


馬場「・・・僕のこれまでの人生は、この世に全てが反対の鏡の世界が存在するとしたらそこの世界の僕は幸せに溢れていたような人生でした」


赤城「・・・」


馬場「・・・中学校のひとつ前の段階の、必要性が曖昧な百葉箱やたわわに実ったヘチマが見られる学校では苛められ、幼稚園の2つ後のステップを踏んだ、世にも珍しいおしゃれに目覚めてワックスを使い始める男子の群れや合唱コンクールの練習でヒステリックになる女子が見られる学校でも苛められ、大学の前の前の後のふたつ前の3つ後のひとつ前の、不良生徒が熱い教師の赴任によって甲子園か花園を目指すまでのサクセスストーリーが見られる学校でも苛められてました・・・もちろん、そんな僕に他人以上、血縁関係未満のような存在の人は一人も出来ませんでした・・・」


赤城「・・・それはパッと見、幸せという字にすごく似てる字の状態だったね・・・」


馬場「・・・僕は、俺、僕、おいどん、わちき、拙者、そのどれでもない一人称が頭につくタイプの大学に入りました。苛められないように、ドラクエとかであとから出てくるグラフィックは同じだけど色遣いはやたら鮮やかな敵キャラみたいに僕は変化しました。髪の毛を将棋でいう斜め後ろには進めない色に染めたり、ズボンをきれいな長靴の中にインしたりしました。黄色い球を網のでかいしゃもじみたいなやつで叩き飛ばし合う集団の組織にも入りました。アルコールを勢いよく飲むことに価値観を見出す集会にも参加しました。・・・それでも、違う料理を食べている時に、『ちょっとそれ一口でいいからちょうだいよ・・・あ、ウマッ!うわぁー失敗した!そっちにすりゃ良かったな~』、と言えるような存在の人が出来ませんでした・・・」


赤城「・・・それはパッと見、からいとも読める字の状態だったね・・・」


馬場「・・・結局、尾崎豊が夜の校舎の窓ガラスを壊して回ったことを懐かしむイベントの時でも僕はひとりぼっちでした・・・。・・・なんとか社会の丸くてギザギザのやつになることは出来ましたが、僕の入った、昼休みになるとOLらが屋上でバレーボールをする習慣がある社団法人というのが労働条件がとても過酷なところでした・・・」


赤城「・・・なるほど・・・いわゆる非ホワイト企業か・・・」


馬場「・・・時間が経つにつれ、僕の手、肩、足、くるぶし、下唇、上顎、魚の目、それらの集合体がどんどんボロボロになっていって挙句の果てには・・・ピストルですよ・・・仮に治ったとしてもね、どうせ元の生活様式に戻るだけなら・・・いっそのこと!ここでさがみ典礼のお世話になることになっても構わない!」


赤城「・・・君は、ちょっと前の私のパクリみたいだ・・・」


馬場「・・・」


赤城「実はな・・・私も、まだスラックスやジーンズのことをパンツと呼ぶのに抵抗があった頃に癌になってしまってな・・・」


馬場「・・・え?・・・汗を他人に拭かせることに関しては他の追随を許さない職業のあなたも・・・?」


赤城「私の精神状態は長時間のデスクワークと二日酔いが重なったOLの肌みたいになった。米や麦を発酵させた液体もたくさん飲んだ。・・・やがて私は、自らこの世以外の場所へFA宣言することを選択した」


馬場「じゃ、じゃあ何で焼肉でいうハツが活動休止せずに今なお精力的な運動を行っているんですか!?」


赤城「・・・ある日、私は薄さ至上主義でフルハイビジョンモデルがどーたらこーたらという機械を眺めていたら、一人のおでんを熱いまま食べることに定評のある職業の人が出ていた。・・・その時まで、私は随所に不特定多数の成人男性の笑い声のSEが入るタイプの番組を見たことがなかった。PTA的な意見を持っていたからだ。・・・しかし、気付くと私はそれを観てのどちんこを外気に触れさせていた。あんなに変則的な腹筋をしたのは初めてだった」


馬場「・・・」


赤城「そして・・・宝くじが当たる、勉強して無いのに司法試験通る、生き別れの母親と出会い系で再会、それらに匹敵することが起きた」


馬場「・・・ま、まさか・・・?おかゆが主食のような状態から回復したんですか!?」


赤城「ああ・・・私は基本的に36度5分くらいの人みたいにまでなった・・・」


馬場「し、信じられる・・・と僕が反抗期だったらそう言ってました・・・」


赤城「・・・ホモサピエンスの寿命約80年くらい、三日連続でシーフードカレーが出てきた時やPコートを着たままフルマラソンをした時のような状態になることもある。だが人生、周りに店が無いからといって不相応に高い値段でうどんを売る店がある地形もあれば、推理漫画で当たり前のように壊される橋が上にかかってる地形もあるんだ!」


馬場「・・・」


赤城「人間、生きていればうほほーい!なこともきっとある!例え今がしょぼーんだったとしても自分の命をポイしちゃいけない!メッ!だ!」


馬場「・・・患者じゃない人!僕、不正解だったよ!ぺケだったよ!ファーストステージ敗退だったよ!」


赤城「分かってくれなかったのか!バッドエンドの場合!」


馬場「これからは絶対に天国もしくは地獄の方向に向かってクラウチングスタートの構えを取ったりなんかしない!フライングもしない!」


赤城「ああ!絶対に心臓に長期休暇をとらせるな!引退もだ!寿退社もだ!」


馬場「こうなったら意地でも逆不健康になってみせますよ!そしてやりたいことやってやる!」


赤城「よーし!ノット逆非裏不健康になったら何がやりたいんだ?口で音声を言葉にしてみろ!」


馬場「この体調がすぐれない人の顔の色をした空の下を歩きまわりたい!地井武男のように!」


赤城「その他!」


馬場「まだ行った事ない万物の霊長たちが暮らす集落に行ってみたい!阿藤快のように!」


赤城「君なんかに出来るわけがないだろう!と私がツンデレなら言っていた!」


馬場「なんだかうどんの世界だとモチにされているものが全身にみなぎってきました!」


赤城「パッと見、虫の蚊みたいなやつがみなぎってきたか!」


馬場「これも全てユニフォームの白さでは右に出る者がいないあなたのおかげです!」


赤城「いやいや、私なんて何もしてないをしてたよ」


馬場「いえ・・・僕以外に誰もいなかったら・・・きっともう僕は稲川淳二の怪談に出てくるやつみたいになってたに違いありません」


赤城「・・・」


馬場「・・・本当に・・・アリが10匹でした!」


赤城「・・・・・・おっと、もう時計の針が縦にまっすぐになってるじゃないか。そろそろ三度目の食事の時間だ。君も死に損ないたちが寝てる部屋に戻りなさい」


馬場「はい!」





馬場、ハケる。





赤城「・・・・・・・・・」





音声。袖から男の声。



『あ、いたいた・・・赤城さん!』



赤城「・・・・・(後ろを振り返る)」



『また勝手に私の白衣持ち出して・・・早く病室に戻って下さい』



赤城「・・・・・戻りたく、なくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなく・・・・・・・」



(徐々に暗転)
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18:14  |  日記  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

ややこしおもろい!!
吉川 |  2009.10.09(金) 12:31 | URL |  【編集】

実際にやったらすごいしんどいこと確実。
広永 |  2009.10.09(金) 17:28 | URL |  【編集】

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